詞:高橋幸宏 細野晴臣 ピーター・バラカン
曲:高橋幸宏 細野晴臣
words : Takahashi Yukihiro / Hosono Haruomi / Peter Barakan
music : Takahashi Yukihiro / Hosono Haruomi
■今回、なぜこの曲を選んだのでしょうか?
まず、歌ものをやらねばいけないということで
インスト曲をふるいにかけました。
結局、この曲が残ったのは、自分なりに拡大解釈することを
曲自体に許された気がするのと、
大好きなボーカリストである藤井明美さんの妹・麻丘めぐみさんが
この曲をカバーしてることで、
明美さんとその娘で歌手・立木久美子さんへのリスペクトをも表した選曲と
勝手にさせていただきました(笑)。
■about YMO
YMOのファーストと「レッツ・オンド・アゲイン」が出た
1978年11月25日、自分は13歳でした。
当時読んでた音楽誌に載ってた、
後者のマニアックかつ巧妙なポップ絵巻を誉め称えた記事を読んで、
「大瀧詠一はこういう方向に行けるのか」と思ったものの、
前者に対して「細野晴臣はこういう方向に行けるのか」という感想を抱くチャンスは
自発的に訪れなかったと記憶しています。
それが翌年「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が出た途端、
いきなり覆り、以降しばらくはYMO崇拝の日々が続きました。
だからこそ、「BGM」に於ける非ポップ志向に当初は違和感を感じずにいられず、
正当に評価できるようになるまでは相当時間を要したものです。
今、自分の職場で作業用BGMとして耳に入って来る音楽の多くは、
淡白で原曲の作者に対してのリスペクトが感じられないカバー曲です。
それらを毎朝耳にしていることへの反動として、
自分がこの曲に対して33年間感じてきた思いを素直に出したカバーを作る決心をしました。
やろうと思えば、淡白なカバーなんていくらでもできると思うのですが、
それを許さないのが自分にとってのYMOの存在価値なんだと思います。
ただ素直に演るだけではなく、自分なりに批評性を加えたつもりです。
世に蔓延る淡白なカバーに対してのそれと同じ位、
内なる表現精神に対しても
(iPhoneを全ての録音ないし音源発生手段として利用していることは、
その一環にすぎません)。
その傍らで、一部YMO以外のアーティストに対するリスペクトを
さりげなく混入していることも明かしておきます。
むるめ しご らっこせん
1965年5月20日、大阪生まれ。
YMOとは多感期にラジオで流れているのを聴いて出会い、
上京直前の80年12月に武 道館コンサートを実体験するなど、
音楽実践哲学上多大な影響を受ける。
86年3月18日、坂本龍一のサウンドストリー ト最終回デモテープ特集で、
9歳の時に録音した音源が流されたこともある。
1996年垢素音響ユニットRacco-1000を 始動、2011年よりライヴ活動を開始。
Fine Vacation Companyとしてイベントオーガナイズ、
埼玉スタジアム2002 で開催された「ぐるぐる回る」実行委員としても活動。
Racco-1000 SoundCloud
https://soundcloud.com/racco1000
DIYMO - Do It Yourself Magic Orchestra
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