art work

ART WORK - AsufikA


13.後奏:澁谷浩次

EPILOGUE:Shibuya Koji

曲:坂本龍一

music:Sakamoto Ryuichi



■今回、なぜこの曲を選んだのでしょうか?

「テクノデリック」は最も好きなレコードですが、
子どもの頃は"Key"とか"Pure Jam"が好きで、
この曲は「しみったれてる」と思って、あまり好きではありませんでした。
で、最初にこの企画を知った時は、
ポーツマス・シンフォニアみたいな編成で"Simoon"を盛大に演りたい
と身の丈に合わない事を考えましたが、
後になって「一人で演奏すること」というルールがあると分かって選曲に悩みました。
YMOの曲をあれこれ聴き返しているうち、
現在の自分の音楽に色濃く影響を与えていたのは、
細野晴臣ではなく、実は教授だったことが如実に理解できました。
自分で弾いてみるとよく分かります。

■about YMO

兄が富士カセットのCFで「テクノポリス」を聴いてシングルを買って来ました。
それまで僕のアイドルは反原発のジュリーでしたが、
この日を境にイエロー(当時はそう呼んでいた)一色になりました。
次のシングル「ライディーン」を聴いてしまったら僕も兄もたまらなくなって、
親にせがんで高価なLPまで買わせることになってしまいました。
当時は高橋幸宏の「中国女」の歌声を聴いて、
この人は鬼のような形相をしているのに違いないと思っていました。
初めて新譜として「増殖」を聴いた時は、
どういうわけか「自分は選ばれた人間だ」という妄想を抱き、
「BGM」「テクノデリック」でその妄想は宗教的な高みに達しました。
大人になったらイエローの一員になることを真剣に考え、
計画ノートまでしたためていました。
しかしながら胸キュンがヒットしていた頃は既にXTCに夢中になっていたので、
「これ以上かっこ悪くなる前に解散してくれないかな」などと、
かつてはあれほど熱狂し崇拝していたイエローに対して、
随分と冷淡な態度を取るようになっていました。


澁谷浩次

しぶや こうじ

1970年生まれ、北海道出身。
音楽を始めた契機はサウンドストリートの「デモテープ特集」に憧れたため
(テープは結局送らなかった)。
1998年にグループ「yumbo」を結成し、2013年現在までに3枚のアルバムを発表。
ちなみに「yumbo」という名前は、目を細めて見ると「y m o」に見える。

yumbo ホームページ
http://red.ap.teacup.com/yumbo/

yumbo SoundCloud
http://soundcloud.com/yumbo-1


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DIYMO - Do It Yourself Magic Orchestra
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